中古車オートオークションに隠されたリスク

開業!中古車屋さん

古物商許可証の取り方から 古物営業の現実まで〜

 オートオークションの隠れたリスク 

 無事、オートオークションの会員にもなれて、晴れて業者オークションの競りにも参加できるようになり、中古車を仕入れられるぞーーー という事になっても、まだまだ気が抜けない事も多いのも事実。 例えばーーー

 オークション経由で仕入れた中古車のクレーム。

 オークションの出品票には、内外装についての事細かな状態や、ちょっとした装備品機能の不具合などが記載されていますが、この出品票に書かれていない不具合も意外と多いのが現実。

 で、これらの出品票に書かれていない不具合については 「クレーム」が申請でき、その中古車が出品されていたオークション会場を通じ、出品店から何かしらの対応が受けられるのですが、このクレームの適用範囲が狭いこと狭いこと・・・

 先ずクレーム期間だが、
ほとんどのオークション会場では、その中古車を落札してから1週間以内にクレーム箇所を申請しないと、クレームの一切を受け付けてくれない。
(! 遠方からの陸送が必要な場合はかなり不利)

 また、実際にクレームを申請しても、意外とクレームの適用範囲が狭く、

 中古車の不具合でよくありがちな 「オイル漏れ」や 「エアコン不良」・・・ といった部分については、ほとんどの場合クレームの対象外となるようです。
! もちろん、出品票にその旨が一切書かれていなくてもノークレーム

 しかも!

 明らかな損傷・不具合を発見し、クレームを申請しようとしたとしても〜
その中古車の正規自動車メーカー(いわゆる新車ディーラー)できちんとした点検をしてもらい、その不具合部分を証明出来る正確な見積り書がないと対応すらしてもらえず、
(! ほとんどの場合、見積りにも費用がかかる)

 で、もし、その不具合に関してクレームが適用されたとしても〜
その不具合部分については 「中古品での現物対応」となる場合が基本中の基本なので、クレームがあまり意味を成さないようなケースもしばしば・・・
! その不具合部分を修理・交換するための工賃などは保証してもらえません。 原則落札店持ち

 つまりーーー

 修復歴や走行距離の不正については、
オークション会場もかなり厳格な構えを持っておりますが、

 自動車の持つ機能性諸々についてはーーー
基本 「業者間販売」なので、対応にはあまり期待出来きないのが紛れもない現実。
(! 中古車業界における中古車の業者間取引きは、何故かーーー 原則 「ノークレーム」が暗黙の了解とされている)

 ちなみにーーー
比較的 「低価格車」を中心に出品車が集まっているコーナーについては、
(! ロープライスコーナーなど、その会場によってコーナー名称は異なります)

 規約上、クレームの対象外となる場合がほとんどで、
(! つまり、いかなる不具合があったとしても、全て原則ノークレーム)
(! クレームの対象となる車は、出品コーナーや落札金額によって別途規約で定められています)

 また、

 添加剤だけで応急的に修理してある 「オイル漏れ」のひどい車、
(! 添加剤の効力がなくなると、いきなりオイルモレが発生)

 エアコンガスを入れただけで、一時的にエアコンが効く状態にしてあるエアコンの不具合車、
(! 数日経つとガスが完全に抜け、いきなりエアコンが効かなくなる)

 。。。といった、元々ある不具合をーーー ほんの一時的に応急処置しただけで出品されている中古車が集まりやすいコーナーでもありますので、

 「ロープライスコーナー」や 「売り切りコーナー」といった 「低価格車」の出品コーナーにおいては、ネット上での出品票確認だけでなく、出来れば現物をチェックされる事をオススメ致します ^v^)ノ

 あ、それと、一つ言い忘れていましたが、
中古車在庫の仕入先でもある 「中古車オートオークション」が、中古車を一番安く買えるルート・・・ と、思っていらっしゃる方も多いようですが、中古車を一番安く買えるルート(仕入れルート)は、紛れもなくーーー 一般消費者(お客様)から、クルマの買い替え時に古いクルマを買取る 「下取り車」です。

 まあ、一応中古車オートオークションも、在庫の主要仕入れ先でもありますので、決してその価格が高いとも言いませんが、
(! 高ければ仕入れになりませんから・・・ ^^)

 少なくとも〜 下取りよりかは高いのが基本中の基本と覚えておきましょう ^o^)ノ
(! 実際の話・・・ オークション経由で仕入れた新古車(未使用車)が、新車の値引きに負けた〜 という事もありますし、オークション経由で仕入れた中古車を、展示化のためにアレコレと修理していたら・・・ 原価が、中古車情報誌に載っているようなごく普通の顧客向け店頭プライスくらいになってしまった。 という笑えない実話も多々ありますから)

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