中古車オートオークションでの成約率は20%

開業!中古車屋さん

古物商許可証の取り方から 古物営業の現実まで〜

 オートオークションでの成約率は20% 

 会員制の中古車オートオークションの会員になるとーーー
全国各地から各自動車業界の業者の目が集まる 「オークション会場」へ、手持ちの中古車を出品する事も出来るようになりますが、

 出品した中古車をより高く落札してもらうには、
かなり綿密な計画と、業界における豊富な経験で得た 「勘」が必要です。

 中古車を売って、その代替としてお客様から古い自動車を下取りした(買取った)ーーー という場合に、

    「自社にて転売・小売が難しいかな?」
    「早く転売して現金に換えたい」
    「今が旬と思われるので、手っ取り早く転売したい」

 といった考えのもと、
その下取りしたクルマをオートオークションへ出品しよう! と、なるかと思いますが、

オークションのスタート価格
(⇒ 高く設定しすぎると、誰も応札(入札)してくれない。 逆に低くしすぎると、相場よりも低いラッキー落札を狙う業者が・・・)
売り切りにするタイミングの見切り
(⇒ 応札額が設定売り切り価格を上回ったり、調整によってこちらが売り切りにした場合には、それ以降に応札した落札店に落札の権利を与える事になるのですが、売り切りを低くしすぎてしまうと、たまたま相場よりかなり低く落札されてしまう事も・・・)
入札者の意志の読み取り
(⇒ 出品した自社在庫を、出来るだけ高く落札してもらうためにはーーー 応札者の落札意志を的確に読み取らなければいけません。 なので、熱い応札者が複数いる場合には、売り切りを早める事によって競りがヒートアップする可能性もありますが、落札意志の低い応札者しかいないのに売り切りにしてしまっては、落札店にラッキーなプレゼントを上げるようなもの)
出品のタイミング
(⇒ 自動車業界での市場変動は、一般消費者市場の何倍も動きが早いです。 なので、出品する季節や時期(車種によってそのタイミングは常に変わります)、競合他車のモデルチェンジ情報などを常に最善に把握していないと、出品に最高な一番良い時期を簡単に逃すことにも・・・)

 といった具合に、
オークション出品には、意外と熟練した技と勘が必要なのはーーー 言うまでもありません。

 ホント、けっこうハードル高いです。

 しかも! どんなにオークション出品のベテランが出品したとしても、そのクルマが実際に落札される確率は 「20%」前後と、意外と思うように落札されない事も多いのがーーー オークション出品における注意点のひとつ。

(! 損しても安くてもいいや・・・ と、売り切りを低くすると落札率は上がりますがーーー まずそんな人はいませんし、オークション会場によっては、50%近い落札率を売りにしている場合もありますが、この数値は、いわゆる 「低価格車」における完全売り切りコーナーを含めての統計の場合が多く、 (← スタートが数千円〜数万円で、しかもスタートからいきなり売り切りなので、一回でも応札されれば落札が確定する) 一般的に取引きされるごく普通のコーナーにおいては、落札率の現実は 「20%」が平均とされています)

 なので、

 出品に必要な 「出品手数料」、出品先でもあるオークション会場まで搬入するための 「陸送料」、実際に落札された時に請求される 「落札手数料」・・・ など、オークション現場で実際に取引きされる数値だけでなく、出品に必要な色々コストの事も考えるとーーー

 某ネットオークションのような手軽さは全く想像出来ないと思います ^^
(! 会員制中古車オートオークションと、某ネットオークションを完全に混同している方もいますが、この2つは 「オークション」という言葉のみ合致しているだけで、その他の内容は全く別物です)

 中古車業界の経験も浅く、いきなり中古車屋さんを開業ーーー という人などによっては、オークション出品は在庫車一掃の 「安心マージン」のような考えでいらっしゃる方も多いようですが、

 現実は本当に厳しいものです

(! ここだけの話・・・ オークション出品で、自社長期在庫を仕方なく損切りして売却する人は意外と多いですし、いくら出品しても全く落札される雰囲気がなく、何週間ーーー 何ヶ月間に渡って 「流れ」 ⇒ 「出品」を繰り返している方もおり、また、低価格車両を費用掛けて出品したが、思うように応札が集まらず、はじめから解体屋でスクラップにしてもらっていた方が得策だった・・・ という方も)

 というわけで、
下取りしたクルマをなかなか転売出来なくて困っていて、在庫を掃く意味でオークション出品を考えられるような場合においては、

 ある程度のリスクは考えておかなければいけません。

 という事ですね ^^
(! まあ、下取り車を相場よりかなり安く、激安で手に入れている・・・ という場合は別ですが)

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